妊娠中の健康を守るために
医療について
更新日
2024/03/11
#県内全域 #支援制度・助成金#医療について #妊娠

妊娠中に赤ちゃんとお母さんの健康を守るための、定期健診や利用できる支援制度、セルフケア、マタニティマークなどについて掲載しています。特に「妊産婦医療費助成制度」は、全国でも4県しかない制度です。


妊娠中の定期健診・利用できる制度

妊娠に気付いたら

お住まいの市町の窓口に速やかに妊娠の届出を行い、妊婦健康診査を必ず受けましょう。妊娠中は、ふだんより一層健康に気をつけなければなりません。少なくとも毎月1回(妊娠24週以降には2回以上、さらに妊娠36週以降は毎週1回)、医療機関などで健康診査を受けましょう。



妊婦健康診査公費負担制度

妊娠経過等を観察し、母体や胎児の健康を確保するために行われる妊婦健康診査の費用を公費で負担する制度です。母子健康手帳と一緒に受診票が交付されます。



妊産婦医療費助成制度

妊娠の届出をした月の初日から出産した月の翌月の末日までの妊産婦を対象に、病気やケガなどでお医者さんにかかった場合、医療費の自己負担額を市町が助成する制度です。全国でも栃木県を含め4つの県しか行っていない制度です。



妊娠中のセルフケア

妊娠中のたばことアルコール

たばこやアルコールの成分は胎児にまで運ばれて、胎児の発育を妨げ、その結果、低出生体重児が生まれる可能性が高いと言われています。低出生体重児は、からだが小さいばかりでなく、病気の予防、栄養、環境などについて十分な配慮が必要となります。


たばこの煙は、胎児の発育に悪い影響を及ぼすだけでなく、乳幼児の肺炎や気管支炎の発症を増加させます。また、毎年、乳幼児の誤飲事故の原因の上位に必ずたばこに関するものがあげられています。


予防法
妊婦さん自身の喫煙や飲酒はもちろん、妊婦さんの周囲の方々が吸うたばこの煙が、胎児に悪い影響を及ぼすことについて、周囲の方々の理解と協力を求めることが大切です。



妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)

妊娠中に注意しなければならないことの1つに、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)があります。妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)には、母体に生じる症状として、高血圧、尿蛋白などがあり、胎児の発育にも影響します。


この治療には、薬物療法に加えて安静と食事療法が不可欠です。食事療法では、高血圧やむくみを改善するため、塩分、脂肪分を制限してタンパク質やカルシウムを適度に摂取することが必要です。


予防法

  1. 規則的な生活リズムで軽く体を動かし、太りすぎを予防しましょう。
  2. 栄養のバランスを考えて、塩分は控えめにしましょう。
  3. 健診は必ず受診し、病気の早期発見に努めましょう。
  4. 自分に合ったリラックス方法をみつけましょう。

※これらの習慣は、脳卒中などの生活習慣病の予防や家族の健康につながりますので、継続することが大切です。


マタニティマーク

妊産婦さんが交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするものです。
さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、取組や呼びかけ文を付してポスターとして提示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するものです。
マタニティマークのデザインは、こども家庭庁ホームページからダウンロードして自由に使うことができます。