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更新日 2025/05/21

【おうち時間を楽しく!おやこで料理をつくろう】時代をたどって七夕タイムスリップ


中国で生まれた七夕のお祝いは、時代とともに変わってきました。さあ、夜空を見上げながら、おいしいタイムスリップへGO!



織姫と彦星が1年に1回だけ天の川を渡って出会える七夕。願いごとを書いた短冊を笹に結んでお祈りしてみませんか?

七夕にはそうめんを食べる、という家庭も多いかも。この、そうめんを食べる習慣は、昔の中国の「索餅」に由来します。さて、どんな料理かな?遥かな時代をさかのぼって、レシピと一緒に紹介します。えっ、七夕はドーナツを食べる日?




いにしえの七夕レシピをアレンジ索餅(さくべい)風ドーナツ


索餅は、「そうめんの原型」といわれる、小麦粉と米粉を練ってねじった料理。昔の中国では7月7日に食べる習慣があり、日本には奈良時代に伝来。平安時代の貴族も七夕に食べていました。今回はドーナツにアレンジ。



材料(6個分)

◎強力粉…110g
◎米粉…40g
◎砂糖…20g
◎塩…小さじ1/2
ドライイースト…2g
溶き卵…1/2個
牛乳…卵と合わせて90g
バター…15g
揚げ油・仕上げ用砂糖(シナモンシュガー・ココアシュガー・きな粉などでも可)…適量



つくり方

準備:牛乳(おおよそ70~80g)は電子レンジで30℃くらいに温める。バターは計量して室温に出しておく。
❶ボウルをはかりにのせて溶き卵を計量し、牛乳を少しずつ加えて90gにする。ドライイーストを加え、ホイッパーでよく混ぜて溶かす。◎(ふるわなくて可)をすべて加え、ゴムベラで粉気がなくなるまで混ぜる。
❷ひとまとまりになったら、台に取り出して5分ほどこね、表面がなめらかになってきたら生地を少し広げてバターを包み、さらにこねる。バターが全体になじんだら、表面がきれいになるよう丸めてボウルへ戻し、ラップをかけて室温(またはオーブンの発酵モード30℃)で、2倍に膨らむまで1時間ほどおく。
❸②をカードで6分割し、それぞれ丸めなおす。とじ目を下にして5分ほど休ませたら、裏返して少しつぶして広げ、上下を1/3ずつ折りたたむ。さらに折りたたんで生地の合わせ目をとじたら、少し転がして棒状にする。真ん中が太く、端が細くなるように転がして伸ばし、30cmほどになったら、くの字に折り曲げてねじりながらツイスト状に成型する。オーブンシートにのせて布巾をかけ、30分ほど休ませる。
❹揚げ油を3cmくらいの深さになるよう鍋に入れ、160~170℃に温めて、③を2~3個ずつ揚げる。きつね色になるまで3~4分揚げたら、網などにのせて油を切る。好みで砂糖などをまぶす。




冷製パスタ仕立ての天の川そうめん


索餅が変化したそうめんは、室町時代には生まれていたらしく、名前も「索餅」→「索麺」「素麺」と変化。さらに、江戸時代には七夕にそうめんを食べる習慣が広まっていたようです。今回は、そうめんを天の川に見立ててパスタ風に!



材料(3人分)

トマト…大1個(300g)
塩…小さじ1/2
ニンニク…1片
オリーブオイル…大さじ3
そうめん…150g(3束)
湯…適量
トッピング(エビ・ホタテ・タコ・枝豆・オクラ・大葉など)…適量



つくり方

❶トマトは7~8mm角に刻んでボウルに入れ、塩を混ぜておく。
❷小さなフライパンに、オリーブオイル・包丁の腹でつぶしたニンニクを入れて、火にかける。ニンニクが薄く色づくまで加熱したら、熱々のオイルをニンニクごと①に加え、よく混ぜて冷蔵庫で冷やしておく。
❸鍋にたっぷりと湯を沸かし、そうめんを記載時間通りに茹でる。茹で上がったらザルに取り、ボウルに移して流水でよく洗い、冷たくなったら再びザルに上げて、押し付けるようにしてしっかりと水気を取る。
❹③をボウルに戻してオリーブオイル(分量外)を回しかけ、全体にからめておく。
❺器の中央に④を盛り付けて、②を周りにかける。トッピングをのせ、混ぜながら食べる。




しゅわしゅわする、星のフルーツポンチ


江戸時代に西洋から伝わり、もともとはお酒がメインのカクテルだったフルーツポンチ。大正時代、果物メインのメニューとして考案され、たちまち人気に。今回は七夕にちなんで、お星さまいっぱいの器に、しゅわしゅわのサイダーを注いで。



材料(4人分)

水・牛乳(常温に戻す)・カルピス(原液)…各1/2カップ
粉寒天…2g
好みのフルーツ(缶詰・冷凍でも可)…合計400gくらい
サイダー…400ml



つくり方

❶「カルピス牛乳かん」をつくる。小鍋に、水・粉寒天を入れ、木べらで混ぜながら火にかけ、沸騰後1分ほど混ぜ続ける。寒天がしっかり溶けたら火を止め、牛乳・カルピスを加えて混ぜる。
❷バット(15×20cmくらい)または保存容器(小さければ2つに分けても)に①を流し入れてラップをかけ、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。
❸食べやすくカット(または型抜き)したフルーツ・②を器に入れる。サイダーをかける。




出典
この特集記事は、株式会社クルール・プロジェの協力のもと、「かぞく彩る子育てマガジン『クルール』2025年5・6月号」の掲載紙面を再編しています。


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